もう1人のuikoに会いにいく

自分と同じ名前の人に出会ったら、ちょっと興味が涌くでしょう?
どんな人かな?
ひょっとして、似てるとこあるかな?←血液型判断よりもずっと根拠なし




私のように変わった名前だと、まず出会うことがない。



しか−し。




某所で知り合った私と同じ名前「uiko」さんに会いに行くことになった。(字も由来も違うけど)
山形のさくらんぼ農家のお嫁さんをしている彼女は、キャリアウーマンから一転して、今の生活にはいったそうなのだけど、たまたま出産のために東京の実家に戻っていたのだ。
同じ名前というきっかけだったけど、お互いの感性に妙に同じ匂いを感じるという動物的直感で、やりとりが続いていた。





一般的に、「同じ名前」くらいで、その人に会いに行くなんてことは考えられない。
ちなみに私は、苗字も珍しいので、たまたま市報に載った名前を見て連絡してきた(全く市報の内容は関係なく)同姓の方はいた。



もう1人の○○氏:あなたも○○さんなんですね!



ええ。



もう1人の○○氏:いやー、うれしいな。




・・・・



もう1人の○○氏:私は、△△で、××をしてるんですよー。



ほうほう、そうですか。



もう1人の○○氏:親戚ではないみたいですね。



ですねー。



もう1人の○○氏:じゃ、どうも!



・・・




みたいな。
同じ名前だけでは、お付き合いは始まりません。
やっぱり匂いですな。





とにかーく。




名前が同じ人はいなかった。
会いに行くのは、ほとんど使命とか運命みたいな感じだ。
uikoさんのご自宅に向かう電車に乗ってる時なんて、






生き別れた一卵性双生児の妹に会いに行くような気分♪
(私の方が一回りも年齢が上であることは無視)





彼女の目印は、白いマフラーと帽子。
私は、お土産を入れた黄色い袋。
緊張で心臓が床に落ちかけたけど、初めて会った気がしなかった。
匂いのせい。




とはいうものの、彼女が書く文章から発散される個性とユーモアと不思議な繊細さからすると、ルックスのふんわりしたかわいらしさは、やや想定外。(失礼)
私は、ここで書く文章が与えるイメージとルックスにどんな差があるんだろう?
自分じゃ分からないなあ。




自分で言うのもヘンだけど、uikoという名前の人は、実は他にも存在していることが確認されており、知っている限りでは感覚が外側に向いている人が多いように感じられる。
生きている間に、何人のuikoに会えるだろう。(絶滅種の生物か?)




山形のuiko、がんばれ。
さくらんぼが、豊作だといいね。