三井家のおひなさま(三井記念美術館:日本橋三井本館)

uiui2008-03-24



「コワイからヤだ」という娘3号に、




行こうよー行こうよー行こうよー行こうよー行こうよー




と誘ったら、シブシブついてきた。(路上悪徳商法的お誘い)


「三井家のおひなさま 特別展示 丸平文庫所蔵 
京(みやこ)の人形あそび」



江戸時代に呉服商と両替商で栄えた三井家のうち、主である「北三井家」の10代三井高棟(たかみね)氏の苞子(もとこ)夫人、11代三井高公(たかきみ)氏のとしこ夫人、高公氏の長女である浅野久子さんのお雛様を展示。
そうか。
お嫁にいく時、お雛様を持っていくんだね。
現代じゃ、結婚したらお雛様のお役目終了っていう感じだけど。




緻密な銀細工の雛道具。
ふくよかなお顔に繊細な指先。
眼には、ガラス玉が入れられている。
  



享保雛」(きょうほびな)は、江戸時代享保年間頃から作られ、大きめ。
豪華な衣裳を着ていて、町人に人気だったそうだ。


有職雛」(ゆうそくびな)は、公家の着ていた衣裳を正確に再現して作られたお雛様。女雛は、公家の髪型である「おすべらかし」になっている。


「次郎左衛門雛」は、お団子のような丸い顔に細い眼と鼻。



一人娘だった久子さんの雛壇は、豪勢だ。
お祝いに贈られたお人形たちも一緒に飾られている。





他の展示室に、ルーマニア切手の蒐集もあった。






娘3号:外国切手なんて、話がそれてるよね。(憮然)






・・・・切手は、素通りすることになった。



予想していなかったけれど、子供用の資料(クイズ形式)も用意されていた。
娘3号は、時代の移り変わりによって、お人形のお顔の流行や、男雛と女雛の位置(左右)が変わっていくことにも気付いたようで、アンケートにも回答し、主催者への質問お手紙まで書いていた。(ちゃんと返事がくるらしい)





私の罠にまんまとはまっている。(にやり)





日本橋の三井本館は、建物が重要文化財に指定されているので、美術館とする際も様々な制約があったらしい。
結果的には、当時のままの造りが残され、展示品と同じくらい美術館内自体が重々しい存在となっている。
暖炉、扉のような窓、木がはめ込まれている壁。
新古典様式という重厚かつ簡素な造りがコンセプトなのだそうだ。
(なんかもう1つコンセプトがあったような・・・なんだっけ?)




第1展示室は、役員たちの会食室だったそうで、長ーいテーブルに役員たちが座っている会食風景の写真があった。



モスラー社製書庫の扉→




三井家は、大名家とのつながりがあったこともあり、茶の湯は欠かせない教養だったらしい。
その富を茶の湯道具の蒐集に注いだ結果、日本の文化がここに集まることになった。
他に円山応挙が三井家のために描いた「雪松図屏風」など6点の国宝と21点の重要文化財、44点の重要美術品・・・・古美術品がこのフロアに集結。
「瀬戸肩衝茶入 銘二人静」は、若茶摘みにきた女に静御前がとり憑き、二人で舞ったという謡いを元に作られたそうだ。
茶室自体の展示もある。





思い出した。
小学生の時、茶道部だったよ、私。