安心して死ねない
結婚する時は、信仰心なんてそっちのけで教会・仏式・神式・・・と好きなものを選ぶのに、お葬式となると話が違う。
自分のお葬式を生きているうちにコーディネートしておく人が増えているけれど、お家が仏教の人が「私はキリスト教で」というケースはないと思う。
神社の方(神主さん)が亡くなれば、神式でお葬式をされる。
不謹慎な言い方ではありますが、神式のお葬式って、まだ見たことないなあ。
もちろん葬儀場では、ちゃんと用意があるようだけど。
業務上、弔電をお送りする機会もあるけれど、神式の指定はいまだかつてない。
(ご霊前にしてしまうので、区別はつかないのだけれど)
話によると、仏式とは違って、葬儀を「神葬祭」と呼ぶそうだ。
お通夜は「通夜祭」。
お経にあたるのが「祭詞(さいし)」。
「遷霊詞」、「霊魂安定詞」、「通夜祭詞」などの種類があるそうな。
ご遺体を寝かせる布団は、熱を持たないように「薄い布団」を使う。
熱て?
そして、神官が「大麻」(おおぬさ)でお祓い。
あぁ、陰陽師を思い出すなぁ。
ある神社の息子さん(神主は継がない予定)は、
「神式のぼくの葬式に来た人が、びっくりしてひきそうだから、いやだ。安心して死ねない」
いいのか、それで?
そういえば、娘1号が初めて体験したお葬式は、
イスラム教式
だった。
彼女が出かける時、なんのアドバイスもできなかった。