人生初ローン

のだめカンタービレ」効果か、吹奏楽部には入部希望者殺到です。


さて、4年目にして、娘1号が初めて買ったのは中古のクランポン
多少は楽器を触る私は、もちろんいい楽器を用意する事の大事さは少なからず知ってはいるんです。
が、いつまでどこまで本気でやるか分からない学生なのに、数十万のクラリネットなんて身分不相応ということで、


くて新品」
or
「高かったものがくなってる中古」



という「安」というとこだけは外されない選択肢から、後者を選んだのです。



中古だって、ドとレとミとファとソとラとシの音が出る!
大事に使うよ!!



それが1年前のお話。
娘1号は、数ヶ月で発言を撤回した。
「あっちもこっちもメンテナンスしないと、まずい。それだけの手をかけるなら、新品を買ったほうがいいかも。」


話を聞いてみると、なるほど、他の楽器と違って、管楽器は中古としての長所はあまりないらしい。
きちんと楽器のことを教えてくれる人たちが現れたこの1年で、自分のクラリネットが「ヤバイ」ということに確信を持つようになる日々だったのでしょう。



「じゃあ、次、買おうか♪」



とすぐ言うやさしい親ではないので、「ふむむむ〜。」と流してました。
だって、高いんだもん。
それに、なんでも子どもにすぐ買い与えてしまうのには、もともと抵抗があるしね。


娘1号:自分は楽器、買うくせにー。


という抗議にも、


私:高価なものは買わないし、自分で稼いでるもんねー。


母性のかけらもない返答。


娘1号:じゃ、バイトする!


という短絡的な案には、


私:キミの生活のどこにバイトする余裕があるのですか?


不正を犯した企業へのマスコミのようなつっこみで応酬。


でもね。
9割の部活と1割の勉強で、時間も気持ちも体力もギリギリのはず。
ここにバイトがはいったら、全てが不完全燃焼になって、そんな自分がつらくて、家族にも思いやりの気持ちが持てなくなって・・・
そういう状態は、今までにも、経験したじゃん。



そして、本当に欲しいなら、「買いたい。バイトしたい。」を繰り返すだけじゃなくて、「生活をこんな風にやりくりして、バイトして買いたい」と、頑固な親を説得してほしいなと思ってたんですヨ。
人を動かすって、お願いだけじゃだめなんだよ。
ま、これは、私の過ぎた要求なのかもしれない・・・。



そんなわけで、新クラリネットについては暗礁に乗り上げてました。



ところが、再び、口火を切った。
先日、フットサルの打ち上げで同席していた音楽に詳しいYさんに、私へ向けるべきクラリネットへの思いが噴出。
                 

音楽に詳しい方は、フェアな立場で彼女の話を聞いた後、私に向かって、



「バイトだめなんですか?」て、おーい。
私の味方はー?



帰宅して、提案したのは私の方。


「ローンを組むかね?」


とりあえず私が払って購入するけど、娘が大学に入ってからバイトをして、私に少しずつ返済する、という妥協案。
彼女は、わ〜んと泣いて喜んだ。
彼女の人生における初ローンである。
知り合いが、どれだけ親への借金を踏み倒したかという実話も付け加えておいたけど、聞いていたかどうか。


翌日、早速、管楽器屋詣で。
あっちで試奏、こっちで試奏・・・
有名なオケの先生による選定品というクランポンを手に入れた。
クレジットカードで払ったけれど、気持ちとしては、私の娘へのクレジットをクラリネットにしたつもり。
甘い?(笑)



ふと見ると、店の外で、待っていたお母さんがいた。
娘さんが、金管楽器売り場から戻ってきて言った。
「最低で50万円だって。」



・・・・お母さん、がんばりましょうね♪




そうそうカンケーないけど。
1人でマクドナルドに入ることはまずないのだけど・・・
新製品「マックフルーリー」300円が、期間限定で150円なのね。
で、注文する時に「フルリレロ♪」と言うと、100円にしてもらえるんですと。
クラリネット最終決定会議のためにはいったマックで、娘が「フルリレロ♪」とやっていた。
デマだったら、フォローできないと思い、私は少し離れていましたが。


ともかーく!!
音楽に詳しいYさん、きっかけを作ってくれて、ありがとね!!