コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツ [DVD]

コーヒー&シガレッツ [DVD]

誰かが誰かとコーヒーを飲み、タバコを吸いながら話しているモノクロ映画。
そんな場面が、場所変え、人物を変え、走馬灯のように現れます。
それらの場面は、どちらかというと会話の谷間みたいな、ちょっと気まずくて、ちょっとぎくしゃくしていて、本当の自分をカフェインとニコチンでまいてしまっているような雰囲気です。
映画を観ている私は、隣の席にいて、つい彼らの会話が耳に入ってしまったお客のような気分なので、目線に困って仕方なく天井や遠景に目をやるようなこれまた居心地の悪さ。(笑)カメラが真上からテーブルとその上のカップたちを映す瞬間がありますが、テーブルのチェッカー模様が印象的。

カップに残っているコーヒーがどのくらいの量なのか、カップの持ち主にしか分からないですよね・・・そんな感覚が場面の妙な緊張感を作ります。
映画の一番最後に出てくる場面は、映画がもうエンディングであることを暗示しているのかな?



コーヒーがちっともおいしそうに思えないのは私だけ?