見たことがないもの
彼岸花の葉っぱ。
彼岸花が、花を咲かせる頃は、他の夏草がまだ元気に茂っているので、エネルギーを花に集中させるんだって。
「今、がんばって葉っぱ出したって、どうせお日様拝めないしー。」
植物のクセに光合成をさぼるなんて、
まるで、子供に分解された巻き寿司。
まるで、原色の上で、枯葉色に変身してるカマキリ。
まるで、逆噴射してごみを撒き散らす掃除機。
まるで、環境にやさしい素材を使っているためかスムーズに出てこないラップ。
まるで、前日の幕の内弁当用花型ニンジンや輪切りのキューリが乗っている社員食堂のラーメン
まるで、まるで、まるで・・・・
なんか応援したくなくなってきた。>彼岸花
夏草たちが力尽きてしまった頃、葉をのばすんだそうで。
地面近くに広がるタイプの葉っぱなんだね。
だから、とにかく花を目立たせ、子孫繁栄に貢献しないと、大好きな光合成もできやしない。
だから、葉っぱを伸ばすのは、後のお楽しみ。
そういうことなのかー。
ごめんよ、彼岸花。
名前のわりにお彼岸用に飾られているのは見たことがないなあ。
球根の花って、切花には向いていないのかな。
昔読んだマンガに「彼岸花は地に埋められた死者の血を得ているから赤いのよ」などという話が載っていたため、ちょっとコワかったりして。
彼岸花は、葉と花が出会うことがないことから、親子の不幸にも例えられるそうです。