とまと

ご近所には趣味とはいえ、立派な野菜を作っている方が数人いらっしゃいまして。
ご実家が畑を持っていたり、仕事をリタイアした後に借りた畑で作ったり。
家に帰ると玄関に

「たくさん獲れたから、食べて」

というメモと一緒にとまとやインゲンやきゅうりがぶら下がっているのです。
まるで、とまとが自分で畑から歩いてきてくれたみたい。

本気でうれしい。
むちゃくちゃおいしいし。
農薬使ってないから、余計なものがはいる隙がないくらい太陽がつまっております。

行き止まり路地にある、うちのご近所さんは、あったかいんですよ。
無言の「おたがいさま」が浸透してるんだよなあ。

隣のおじさんは、とってもシャイで、家から出ようとした時にだれかが路地にいると気づくと、家の中に戻っちゃう。
でも、ばったり会ってあいさつすると、照れくさそうにあいさつを返してくれる。
「この前いただいた野菜、おいしかったです♪」と伝えると、照れてもう言葉は出ないけど、トロンとした笑顔が広がるので、こちらまでうれしくなる。

反対の隣の主夫（でもプロの音楽家）さんは、夕方になると、お酒飲んで楽しそう。
ワンコ連れの井戸端会議も得意（?)。

お向かいさんは、よく一族が集まって行事を祝っている。
そして、うちにも季節のものをおすそ分けしてくれる。
この時季は、ほおずき。

子供との関わりを含めて、こういうお付き合いはありがたいもんです。
うちもお役にたちたいもんです。