さ〜ど〜ぞ!0泊3日1万7千円流刑の旅
私が言ったのではありませんよ。
佐渡汽船のHPに、ほら。
青い空、光る海!!
い、いいんですっ!!
穴好きな私としては、たらい舟体験をスルーしてでも行くべき場所は、
大昔から、金銀などの鉱石に恵まれた佐渡島では、山のいたるところに坑道が掘られた。
大きな金脈には見つけた者の名が付けられ、ここは宗太夫坑という。当時の採掘現場がリアルな人形などによって再現されている。
山の断面模型を見ると、まさにアリの巣のごとし。
狸穴と呼ばれる坑道は人一人がやっと通れるほどの狭さ。穴が崩れて、命を落とした人も多数。
この人形たちがすごくてね。
動くわ、しゃべるわ。
表情や眼、姿態が本物の人間みたい。
製作費が100万円単位のもあって、立体的な再現に思わず、坑道にいるこちらがタイムスリップしたような感覚になる。
「外に出てえなあ」「なじみの女に会いてえなあ」とぼやいている。
鉱山の仕事のすごさは、その分業制度。
おそろしく細かく仕事が分かれ、きちんと担当者が決まっている。
掘る人だけでなく、計画と実態の差を測る人、奥に風を送る人、穴が崩れないように柱を立てる人、灯り用の油を運ぶ人・・・
出入りする人間が、鉱石や道具を勝手に持ち出さないようチェックする担当者は、その人が何回出入りしたかも書き留め、その人の給料の計算に記録を使うのだそうだ。
手に持って掘る道具「たがね」は2日で駄目になってしまうので、修理して使うため、そのリサイクル作業の専門家も常駐。
人夫の中には、家で勘当されたり家出したりと、身寄り・身分がなく(戸籍から除かれた)で無罪の者もいた。
そんな「無宿人」の1日の賃金は、米1升2合+味噌、醤油、野菜など、塩、小遣い・・・仕事着・蓑・笠・布団代は支給されるらしい。
これが本物の金の延べ棒。
12kg以上あり、片手では男性でも持ち上げられない。
観光バスでは、ガイドさんだけでなく、ドライバーさんも佐渡おけさを歌ってくれた。
運転しながら。
ちなみに島では、5台車がつながると「渋滞」というのだそうだ。
佐渡歴史伝統館では、またまた人形登場。
こちらは3000万円〜5000万円級。
なんせ、流刑にあった日蓮聖人、世阿弥、順徳天皇(承久の乱)と大物揃い。
眼球、口の動き、まばたき・・・照明が暗いのでなおさら人間そっくり。
土産売り場には、ジェンキンスさんが働いていた。
著書も置いてあり、土産物同様に売り上げの一部は、拉致被害者のための活動に充てられるのだそうだ。
日本語があまり話せないためもあるのか、静かに佇んでおられた。
そういえば、お嬢さんは、酒蔵で働いていたよ。
最近はどこの観光地にも、ご当地キティちゃんやヒーローものがいる。
佐渡のヒーロー「サドガシマン」は、
トキレッド
ザクザクゴールド
シマナガシブルー
シマナガシブルー・・・・日蓮聖人のような気がする・・・
さて、ニッポニア・ニッポン(朱鷺)に会いに行きましょう!!
え?どこですか??
あ、今、動きましたか?
ええ、トキは20m先の檻に入っていて、双眼鏡で見なくちゃいけません。
デリケートなので、それだけ離れていても話声に気をつけ、日傘をさしたりもしてはいけないのです。
これは、剥製になった「キン」。
名物「えだまめソフトクリーム」
裏ごしした枝豆の舌触りが気にいった。
海水浴場もあるこの佐渡島。
でも、日本海はやはり太平洋とは住んでる魚も違う。
満潮・干潮も違う。
太平洋側の海岸で干満の差が2mあったとしたら、日本海側ではたったの30cmなのだそうだ。
へええ。
夜新宿発の夜行バス(往復約7,000円)に乗り、早朝に新潟港に到着。
佐渡汽船の「ジェットフォイル往復(新潟港-両津港)+島内1日バス観光+昼食」9,800円のツアーに参加。
夜、新潟駅から新宿へ。1万7千円0泊3日の旅。
また夜行バスに乗るまでに、新潟駅近くのホテル「ドーミーイン新潟本館&ANNEX」でゆったりスパ。天然温泉ではないけど、サウナや露天風呂(日替わり)もある。
食事は、ちょっとウロウロして飛び込み。
影虎のにごり酒、のっぺ煮、いごねり(海藻をかためたもの?)をいただく。
口数の少ない店主がカウンターの向こうで、私を気遣ってくれる空気が温かい。
砂金をとる「西三川ゴールドパーク」や能を楽しむところ、海水浴、森林浴、陶芸、酒蔵・・・見どころがこんなにあるとは知らなかったな、佐渡。