澤乃井酒造
元禄15年創業の酒造は、JR奥多摩線沢井駅すぐそばにあります。
三鷹・武蔵境辺りからだと1時間くらいで到着。
静か〜なところ。
クマも出ると。
駅前には、コンビニもマクドナルドもありません。
その代わり、幅30mで水深は大人のひざ位という川がスローな贅沢を与えてくれます。
川をのぞきに来た人は、ついつい靴を脱いで、水に足を入れてしまいます。
石投げをしてしまいます。
めだかを追い掛けまわしてしまいます。
川が流れるのって、当たり前のようだけど、私にとっては驚異。
あれだけの水量が絶え間なく、それも地下の冷たい温度を保ったまま流れ続けるっていうのがね。
ある意味、海よりすごいかも。うん。
大学生風の男子数名がハシとおわん持って、川の中でやっているのは、
「ソーメン流し」
東京の名湧水57選にもはいっている水と山田錦(米)がここのお酒を生んでいます。
←水が湧いてます
この酒造は観光地としても施設を充実させていて、ままごとや(豆腐料理を出す店)・いもうとや・わっぱ屋蔵亭(わっぱ飯)と、水を生かした料理を情緒豊かな景色の中でいただくことができます。
オープンエアの澤乃井園では、酒造のお酒と蕎麦、おから饅頭・酒饅頭などをいただけて、風流だわー。
にごり酒と鮎 おからソーセージ
予約制(当日枠も少しあり)の蔵の見学は、実際に酒造りに関わってる職人さんたちが交代で案内をしてくれるんですが、この説明が実に内容豊富で、総勢40名くらいがしきりに「ほほぅ!」。
酒を搾る機械は、もとは船のような形をしていたため(現在は違う)、その行程の責任者は今でも「船長」と呼ばれているそうな。
お酒のラベルの読み方の説明もあり。
「吟醸」「大吟醸」では、他のお酒と比べると、使ったお米の精米度が違うんだけど、実際に精米された後で残ったもみがらを見せてくれた。
お米のつぶを丁寧に白いところまで削った大吟醸・吟醸のもみがら(酒造りに使うのは粒の半分くらいだけ)は、茶色じゃなくて白い。
←白いのが吟醸酒用精米後のもみがら
お客さんから質問が。
「お酒はどの温度で飲むのが一番おいしいのですか?」
「えーと。ほんとにお好みでいいと思います。田崎真也さんなんかは、やっぱりぬる燗がいいとおっしゃってましたけど。わはは。」
わはは、て。
田崎さん、ワインのソムリエじゃん。
それでも、酵母が生きたまま瓶詰めする「生酒」だって、火入れ(加熱処理)してすぐの60℃くらいでも結構イケるなあ、などと職人さんは味見を楽しんでいるらしいです。
ほんとに個人の好みで。
蔵の見学の後は、利き酒コーナー(大きいおちょこ1杯で200〜500円)に直行。
「純米大吟醸 吟の舞」を。
あ、こういうの好きだわー。
さっき飲んだ辛口にごり酒よりいいわー。
眠たくなってきたわー。
母に地ビール(西国立ビール)と黒糖大豆を買って送ってみよう。